放射性物質に関するSL Creationsグループ商品の取扱いと検査体制について

平成23年年7月19日改定

去る3月11日に発生した東日本大震災での福島第一原子力発電所の事故により、放射性物質が環境中に放出され、主に福島県および北関東地方において、一部の農畜産物・水産物に食品衛生法上の暫定規制値を超えた放射能が検出されています。
SL Creationsグループは原発事故発生当初から、お客様にお届けする当社商品の安全性確保のため厳格な自主検査および外部委託検査体制にて安全確認に取り組んできましたが、今後一層の安全性確保のため下記の通り自主検査体制を強化しましたので、お知らせします。

なお、「SL Creationsグループの放射能検査実施の基本的な考え方」などは、当HPの6月20日付け文書をご覧下さい。

  1. 当社自主検査体制の強化について
    1. 当社商品検査室での放射線量一次検査結果(2011年4月15日~7月15日まで)について:
      現行のガイガーカウンターによる検査では上記期間内に当社取扱い全商品(一部、ギフト商品内の産地直送品は現在早急に検査を進めております)について、生産ロット別に1,470検体の放射線量検査を実施しました。
      その結果、検査室内放射線量(検査環境地点測定値)および検査対象商品放射線量は、共に0.08~0.21μSv(マイクロシーベルト)の範囲内でした。 この数値は、放射線全量をヨウ素131と仮定した場合の実効線量係数(注1)から算出すると、5~13Bq(ベクレル)/Kg程度と、国が定める暫定基準値(注2)を大幅に下回る数値と判断されます。
    2. 今後の一次検査方法について:
      上記の検査の結果を踏まえ、今後の当社検査室での一次検査では厚生労働省が「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」として公開(平成14年5月9日付け)している、「NaI(T1)シンチレーションサーベイメーター」に検査機種を変更し、放射性ヨウ素測定法によるモニタリング検査を開始するものとします。
      また検査対象検体は現行通り、生産ロット別に全商品アイテム(産地からお客様に直納するギフト商品も含む)を対象とし、当一次検査で規格外商品が発生した場合は、当該商品を出庫止めとし、下記外部委託検査を行います。
      (*なお、今回導入予定の「NaI(T1)シンチレーションサーベイメーター」は、現在製造メーカーに注文が殺到しており、当社の導入予定は9月中旬となります)
    3. 外部委託放射能検査: 上記一次検査で規格外商品が発生した場合は、食品衛生法に基づく第三者登録検査機関での、「ゲルマニウム半導体核種分析法」による核種別Bq(ベクレル)単位での放射能値の測定・分析を行い、その結果で判断します。
      注1:実効線量係数とは放射能の単位であるベクレルからシーベルトに換算する係数で、今回の算出は換算式を逆算してシーベルトからベクレルを算出しました。
      注2:食品衛生法に基づく飲食物に関する放射能暫定規制値は以下の通りです。
      単位:Bq(ベクレル)/Kg
      対象 放射性ヨウ素(混合核種の代表核種:ヨウ素131)
      飲料水 300Bq/Kg
      牛乳・乳製品 300Bq/Kg
      野菜類(除根菜、芋類) 2000Bq/Kg
      対象 放射性セシウム
      飲料水 200Bq/Kg
      牛乳・乳製品 200Bq/Kg
      野菜類 500Bq/Kg
      穀類 500Bq/Kg
      肉・卵・魚・その他 500Bq/Kg
  2. その他: 福島第一原発事故による農畜産物・水産物への影響に関する関係各省庁の情報につきましては、農林水産省が去る3月23日に開設した、下記ポータルサイトに現在国が定める食品の暫定基準値など、情報全体を把握できますので下記の通りご案内いたします。
    農林水産省ポータルサイト「福島第一原子力発電所事故による農畜水産物への影響」
    http://www.maff.go.jp/noutiku_eikyo/index.html

以上