放射性物質に関するSL Creations自主基準値が設定されました(HP)
―SL Creations商品の新たな放射能汚染対策が6月11日よりスタートしました―

平成24年6月11日改定

昨年3月の東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所事故で発生した、原子炉内放射性物質の環境中への放出と、それを原因とした一部農畜産物・水産物への放射能汚染対策として、SL Creationsグループは商品検査室を中心に取扱い商品の放射線量および放射能検査を継続的に行なって参りました。

この間検査はNaI(T1)シンチレーションサーベイメータによる、生産ロット別全商品アイテムの放射線量検査と、BGOベクレルモニターによる放射能検査のダブル検査体制で実施し、検査検体数は昨年11月16日から本年6月1日までに合計で4,587検体となりました。(このほかに昨年4月から11月までに、GM管式放射線量検査を3,835検体検査しています)

SL Creationsグループはこれらの膨大な検査データ結果の分析に努め、さらに本年4月1日から国が定めた「放射性セシウムの新規格基準値」の考え方も参考にし、今般取扱全商品を対象に下記の通り「SL Creations自主基準値」を6月11日より設定・適用しております。

「SL Creations自主基準値」設定の主な考え方は以下の通りです。

  1. 食品区分については、商品群を「飲料類、牛乳、乳製品類、豆乳」と「それ以外の食品」の二つに区分しました。
    さらに飲料類にはバーレー商品群やコラーゲン商品群など、日常的に飲用している商品も含めました。
    また、国が区分している「乳児用食品」に関しては、SL Creations商品はそのほとんどが乳児も成人も利用できる商品であることから、あえて区分しておりません。
  2. 基準数値については、国が定めた基準値設定の根拠数値に準じて設定しましたが、飲用商品群以外の食品につきましては、SL Creations商品は乳児、成人ともに食品対象になるため、あえて国が定める乳児用食品基準値(一般食品の半分)を適用しました。

また今後の検査数値の公開につきましては、SL Creations商品検査室での自主検査結果と、定期的に行なう外部の検査専門機関での検査結果(ゲルマニウム半導体核種別分析)を、その都度携帯検索サイトの「SL Creations商品情報」と当HP上の「原産国・原料原産地情報」に掲載いたします。(掲載予定は6月中旬以降になります)

なお、放射能汚染禍には現在のところ安全の目安数値(閾値)は科学的に証明されておらず、さらには今後の原発事故処理や環境調査の動向次第ではセシウム以外の新たな放射性物質に対する食品汚染対策なども予想されます。 このため今般設定いたしました自主検査基準値につきましても、暫時明らかになる科学的な根拠をもとに将来的に見直す可能性もありますことをご承知下さい。

  1. SL Creations商品の放射性物質自主基準値:2012年6月11日設定
    (単位:ベクレル/kg)
    SL Creationsの自主基準値 国の基準値 (2012年4月1日以降)
    食品区分 基準値 対象商品群 食品区分 基準値
    飲料類、 牛乳、乳製品類、 豆乳 10 SL Creations(以下SL)の水、SLの牛乳/カフェオレ、SLの生乳ヨーグルト/飲むヨーグルト、バーレーグリーン商品群 、とうふ屋さんの豆乳、杜仲三減茶、ペポシード、プラセンタ、コラーゲン、リコピン・カロテンジュース 飲料水 10
    乳児用食品 50
    牛乳
    上記以外の食品 50 食肉及びその加工品、魚介類及びその加工品等上記以外の商品群全て 一般食品 100

    注1.対象放射性物質の核種はセシウム134.137とする。
    注2.今後の原発事故処理や環境調査の動向によっては、上記自主基準値の見直しの可能性もある。

  2. SL Creations商品の放射性物質検査に関する5段階スクリーニング体制について
    • 第1スクリーニング:
      当社商品を製造委託している全国の工場に放射能検査の自主検査を依頼し、その検査報告書を受領・確認した上で当社向け製造と出荷をお願いしております。(特に、飲料水類、お茶、お米、水産品関連商品などはこの対象としています)
    • 第2スクリーニング:
      当社安全監査室スタッフによる工場監査時に「CsIシンチレーション式簡易型放射線量測定器」(測定範囲:0.001μSv/h~9.999μSv/h)を持参の上製造工場での放射線量検査を実施し、その安全性を確認しております。
    • 第3スクリーニング:
      当社商品検査室にて商品出荷前の、生産ロット別全商品の「NaI(T1)シンチレーションサーベイメータ」(測定範囲:0.01μSv/h~30.00μSv)による放射線量検査を実施しております。 規格外値基準は、検査当日朝の商品検査室の空間線量以上としています。
    • 第4スクリーニング:
      上記第3検査の測定に併せ、「BGOベクレルモニター」による放射能濃度の検査を実施しています。(当機器の検出限界値は10ベクレル/Lです) このように、商品検査室ではシンチレーションサーベイメータによる検査とBGOベクレルモニター検査による確認検査を行なう、ダブルチェック体制による検査を実施しています。
    • 第5スクリーニング:
      上記第3、第4での検査で万が一自主基準値以上の数値を検出した場合は、最終確認検査として「食品衛生法に基づく厚生労働大臣登録検査機関」に外部検査(「ゲルマニウム半導体核種分析器」での核種別放射能検査)を委託しております。 なお、この外部委託検査は商品検査室での規格外値検出品だけを対象にするのではなく、定期的に飲料水類やお茶、お米、水産品などでも行なっています。

以上、SL Creationsグループの自主基準値設定・適用と5段階検査体制をご説明いたしましたが、今後さらに一層の検査体制の強化や検査データの収集に努め、お客様により安全・安心なSL Creations商品をお届けいたしますので、格段のご愛顧のほどよろしくお願い致します。