放射性物質に関するSL Creationsグループ商品の検査体制について(HP)
―さらに安全な商品をご提供するため、ベクレルモニターによる検査も開始しました―

平成23年12月15日改定

去る11月22日付けの当HPにおいて、当社商品検査室において「NaI(T1)シンチレーションサーベイメーター」を使用した、生産ロット別全商品アイテムの放射線量検査が開始した旨の告知を致しましたが、さらに本日よりオーストラリア製の「高感度ベクレルモニター」利用による、ベクレル単位表示レベルの放射能検査も開始しましたのでお知らせします。

当ベクレルメーターはシンチレーター(放射線検出器)として、γ線検出感度がNaI(ヨウ化ナトリウム)より3.5倍高感度の「BGO」(ゲルマニウム酸ビスマス)を備えた測定器で、既設のシンチレーションサーベイメーターによる測定数値を再確認する上で最適な測定機器と判断して、この度商品検査室に導入しました。

なお11月16日から行なっている、シンチレーションサーベイメーターによるスクリーニング検査は12月14日現在で475検体の測定実績を重ね、現在のところ検査商品に当日朝の商品検査室空間線量値を超えた規格外値商品は検出されていない事をご報告します。(なお、原発事故後の4月15日から11月21日まで行った、GM管測定器による検査数は3,835検体となりました)

今後ともこのシンチレーションサーベイメーターを利用した放射線量スクリーニング検査を継続しつつデータ集積に努め、同時に新設のベクレルモニターによる放射能検査も実施・データ集積し、当社取扱い商品の放射能自主基準値設定の可能性を探るデータにしたいと考えています。

上記シンチレーションサーベイメーターとベクレルモニターによる検査も含め、直近の当社放射性物質検査に関する5段階スクリーニング方式による検査体制を、下記の通り段階別にご説明いたします。

検査その①:
まず当社商品を製造委託している全国の工場に可能な限り放射能検査の自主検査をご依頼し、その検査報告書を受領・確認した上で当社向け製造と出荷をお願いしております。(お茶、お米関連商品などはこの対象としています)

検査その②:
次に当社独自の自主検査体制として、安全監査室スタッフによる工場監査時(定期的に全国の商品製造委託工場様に、当社商品安全基準に沿って製造されているか確認・点検を行なっています)にシンチレーション式簡易型放射線量測定器を持参し、製造工場での放射線量検査を実施し、その安全性を確認しております。

検査その③:
さらに当社商品検査室にて商品出荷前の、生産ロット別全商品の「NaI(T1)シンチレーションサーベイメーター」による放射線量検査を実施しております。この全商品検査で、当測定器使用による放射線量の規格外値検出のためのスクリーニングとデータ集積を行なっています。 現状での規格外値基準は、検査当日朝の商品検査室の空間線量以上としています。

検査その④:
上記検査その③の測定に併せ、新設のベクレルモニターによるベクレルレベルの「マリネリビーカー検査」(食品を細かく砕き、マリネリ容器単位で放射能を検出する手法)を実施します。 なお、この「マリネリビーカー検査」は検体の前処理および測定手法を確立した段階で、早急に生産ロット別全商品検査へ移行し、シンチレーションサーベイメーターによる簡易検査と当ベクレルモニター検査による当社商品検査室でのダブルチェック体制とします。

検査その⑤:
上記検査③、④での検査で規格外値を検出した場合は、既に本年4月から実施している、最終確認検査としての外部委託検査(「ゲルマニウム半導体核種分析器」での核種別ベクレル単位での検査)を行ないます。
なお、この外部委託検査は商品検査室での規格外値検出品だけを対象にするのではなく、定期的にお茶やお米や水産品なども検査しております。

以上、現段階での放射性物質の検査体制をご説明いたしましたが、今後一層の検査体制の強化や工夫に努め、お客様により安全・安心な商品をお届けいたしますので、今後ともSL Creations商品のご愛顧をよろしくお願い致します。

以上