放射性物質に関するSL Creationsグループ商品の検査体制について(HP)
―お客様が安心できるSL Creations自主基準値設定に向けて検査を実施中です―

平成24年4月13日改定

本年2月3日付けのHPで、SL Creationsグループは去る1月9日から、国が定める国内流通食品中の放射性物質に係る新規格基準値(下記に掲載しています)を前倒し運用し、この数値を測定参考値として放射能自主検査対応している事をお知らせしました。

現在、商品検査室ではNaI(T1)シンチレーションサーベイメータによる、生産ロット別全商品アイテムの放射線量検査と、ベクレルモニターによる放射能検査のダブル検査体制でSL Creations商品の検査を実施中ですが、4月9日現在、放射線量検査検体数は昨年11月16日以降2,023検体、放射能検査は昨年12月15日以降945検体測定し、今までのところSL Creations商品については、規格外値商品は検出されていないことをご報告します。

今後ともこのシンチレーションサーベイメータを利用した全商品の放射線量スクリーニング検査を継続しつつ、同時にベクレルモニターによる放射能検査も実施し測定数値のデータ収集と分析を行い、お客様が安心できるSL Creationsの放射能自主基準値を設定したいと考えています。

上記シンチレーションサーベイメータとベクレルモニターによる検査も含め、現行のSL Creationsグループ独自の放射性物質検査に関する「5段階スクリーニング方式」による検査体制を、下記の通り段階別にご説明いたします。

検査その①:
まず当社商品を製造委託している全国の工場に可能な限り放射能検査の自主検査をご依頼し、その検査報告書を受領・確認した上で当社向け製造と出荷をお願いしております。(特に、飲用水、お茶、お米、水産品関連商品などはこの対象としています)

検査その②:
次に当社独自の自主検査体制として、安全監査室スタッフによる工場監査時(定期的に全国の商品製造委託工場様に、当社商品安全基準に沿って製造されているか確認・点検を行なっています)に「CsIシンチレーション式簡易型放射線量測定器」を持参し、製造工場での放射線量検査を実施し、その安全性を確認しております。

検査その③:
さらに当社商品検査室にて商品出荷前の、生産ロット別全商品の「NaI(T1)シンチレーションサーベイメータ」による放射線量検査を実施しております。この全商品検査で、当測定器使用による放射線量の規格外値検出のためのスクリーニングとデータ収集を行なっています。
現状での規格外値基準は、検査当日朝の商品検査室の空間線量以上としています。

検査その④:
上記検査その③の測定に併せ、「ベクレルモニター」による放射能濃度の検査を実施します。(当機器の検出限界値は10ベクレル/Lです) このベクレルモニターによる検査は検体の前処理および測定手法も確立しており、シンチレーションサーベイメータによる簡易検査と当ベクレルモニター検査による追加検査を行なう、当社商品検査室でのダブルチェック体制の検査を実施中です。 なお現状での規格外値基準は、当ベクレルモニターの検出限界値以上を検出した場合としています。
※参考として、末尾の「国が定めた新規格基準」をご参照ください。

検査その⑤:
上記検査③、④での検査で万が一規格外値を検出した場合は、既に昨年4月から実施している、最終確認検査としての外部委託検査(「ゲルマニウム半導体核種分析器」での核種別ベクレル単位での検査)を行ないます。 なお、この外部委託検査は商品検査室での規格外値検出品だけを対象にするのではなく、定期的にお茶やお米や水産品などでも委託検査しております。

以上、現段階での放射性物質に関する検査状況と体制をご説明いたしましたが、今後一層の検査体制の強化や検査データの収集に努め、お客様により安全・安心なSL Creations商品をお届けいたしますので、益々のご愛顧のほどよろしくお願い致します。

以上

参考:厚生労働省が定めた放射性セシウムの旧暫定規制値と、平成24年4月1日からの 新規格基準
旧暫定規制値 新規格基準
  * 5ミリシーベルト/年   * 1ミリシーベルト/年
旧食品区分 ベクレル/kg 新食品区分 ベクレル/kg
飲料水 200 飲料水 10
牛乳・乳製品 乳児用食品 50
牛乳
野菜類 500 一般食品 100
穀類
肉・卵・魚・その他
*:放射性セシウムについて、食品から許容できる年間線量