放射性物質に関するSL Creationsグループ商品の検査体制について(HP)
―シンチレーションサーベイメーターとベクレルモニターによる、ダブルチェック体制に向けて測定検査実施中です―

平成24年2月3日改定

昨年12月15日付けの当HPで、当社商品検査室において国産「NaI(T1)シンチレーションサーベイメーター」と、オーストラリア製「ベクレルモニター」を利用した、生産ロット別全商品アイテムの放射線量および放射能測定のダブルチェック体制による自主検査実施に向けて測定を開始した旨の告知を致しました。

現在、商品検査室では上記ダブルチェック体制確立に向けて検査を継続中ですが、本年1月31日までの検査では、検査当日朝の商品検査室空間線量値および放射能値を超えた規格外値商品は検出されていない事をご報告します。(放射線量は昨年11月16日以降のシンチレーションサーベイメーターによる、生産ロット別全商品アイテム954検体、放射能は昨年12月15日以降のベクレルモニターによるサンプル抽出の131検体分について)

今後ともこのシンチレーションサーベイメーターを利用した放射線量スクリーニング検査を継続しつつ、同時にベクレルモニターによる放射能検査も実施、測定結果のデータ集積と分析を行い当社取扱い商品の放射能検査結果の開示と、放射能自主基準値設定に向けた基礎資料にしていきたいと考えています。

上記シンチレーションサーベイメーターとベクレルモニターによる検査も含め、直近のSL Creationsグループ独自の放射性物質検査に関する「5段階スクリーニング方式」による検査体制を、下記の通り段階別にご説明いたします。

なお、厚生労働省は昨年12月22日に国内流通食品中の放射性物質に係る規格基準を公表し(対象は放射性セシウムだけですが)、本年4月1日から施行される予定で手続きが進行しております。(下記に現行暫定規制値と新規格基準の対照表を掲示します) このためSL Creationsグループも本年1月9日より、この新規格基準を前倒し運用し、新基準を参考値とした放射能自主検査対応にてとり進めている事をご報告します。

検査その①:
まず当社商品を製造委託している全国の工場に可能な限り放射能検査の自主検査を依頼し、その検査報告書を受領・確認した上で当社向け製造と出荷をお願いしております。(特に、飲用水、お茶、お米、水産品関連商品などはこの対象としています)

検査その②:
次に当社独自の自主検査体制として、安全監査室スタッフによる工場監査時(定期的に全国の商品製造委託工場様に、当社商品安全基準に沿って製造されているか確認・点検を行なっています)にシンチレーション式簡易型放射線量測定器を持参し、製造工場での放射線量検査を実施し、その安全性を確認しております。

検査その③:
さらに当社商品検査室にて商品出荷前の、生産ロット別全商品の「NaI(T1)シンチレーションサーベイメーター」による放射線量検査を実施しております。この全商品検査で、当測定器使用による放射線量の規格外値検出のためのスクリーニングとデータ集積を行なっています。 現状での規格外値基準は、検査当日朝の商品検査室の空間線量以上としています。

検査その④:
上記検査その③の測定に併せ、ベクレルモニターによるベクレルレベルの「マリネリビーカー検査」(食品を細かく砕き、マリネリ容器単位で放射能を検出する手法)を実施します。 なお、この「マリネリビーカー検査」は検体の前処理および測定手法を確立した段階で、早急に生産ロット別全商品検査へ移行し、シンチレーションサーベイメーターによる簡易検査と当ベクレルモニター検査による追加検査を行なう、当社商品検査室でのダブルチェック体制とします。

検査その⑤:
上記検査③、④での検査で規格外値を検出した場合は、既に昨年4月から実施している、最終確認検査としての外部委託検査(「ゲルマニウム半導体核種分析器」での核種別ベクレル単位での検査)を行ないます。 なお、この外部委託検査は商品検査室での規格外値検出品だけを対象にするのではなく、定期的にお茶やお米や水産品などでも委託検査しております。

以上、現段階での放射性物質の検査体制をご説明いたしましたが、今後一層の検査体制の強化や工夫に努め、お客様により安全・安心な商品をお届けいたしますので、今後ともSL Creations商品のご愛顧をよろしくお願い致します。 以上クリーニング方式による検査体制を、下記の通り段階別にご説明いたします。

以上

参考:放射性セシウムの現行暫定規制値と新規格基準(案)
現行暫定規制値 新規格基準
  * 5ミリシーベルト/年   * 1ミリシーベルト/年
現行食品区分 ベクレル/kg 新食品区分 ベクレル/kg
飲料水 200 飲料水 10
牛乳・乳製品 乳児用食品 50
牛乳
野菜類 500 一般食品 100
穀類
肉・卵・魚・その他
*:放射性セシウムについて、食品から許容できる年間線量