春巻きの冷凍保存の方法は?
作り方や保存方法、アレンジレシピまでご紹介!
下ごしらえや調理に手間がかかりがちな春巻きは、作り方や保存に悩む方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、あらかじめ春巻きを多めに作って冷凍保存しておく方法です。
春巻きの冷凍保存にはメリットも多く、有効活用することで調理と保存の両方が楽になるでしょう。
この記事では、春巻きを冷凍保存する際のおすすめの方法や、おいしく調理するための方法、アレンジレシピなどをくわしく紹介していきます。
もくじ
春巻きを冷凍保存する方法・ポイントを解説!
春巻きを冷凍保存する場合、揚げる前と揚げた後でそれぞれおすすめの方法が変わります。また、なるべく春巻きを揚げる前の状態で冷凍保存するのがおすすめです。
以下では、「春巻きを揚げる前の冷凍保存の方法」と「春巻きを揚げた後の冷凍保存の方法」、そして「揚げる前の冷凍保存をおすすめする理由」の3つについて解説していきます。
春巻きを揚げる前の冷凍保存のポイント
具材(タネ)を巻いた状態で冷凍保存するときは、なるべく霜や蒸発する水分が出ないように工夫するのがポイントです。
たとえば、具材を炒める際にあらかじめ水分を飛ばし、水蒸気が出ないよう完全に冷ましてから皮を包むと、解凍するまでに水分で皮がフニャフニャにふやけてしまうのを防ぐことができます。
また、冷凍庫に入れる際は春巻きをひとつずつラップで密閉し、重ならないように並べて入れるのも重要です。こうすることで、春巻き同士がくっついたり、霜が付いて具材のうまみを逃がしたりすることも防げます。
春巻きを揚げた後の冷凍保存のポイント
春巻きを揚げた後に冷凍保存する際は、あらかじめ粗熱を十分に取り冷凍庫内で水気が蒸発しないように保存するのがポイントです。
調理前の状態と同じく春巻きをひとつずつ密閉した状態で、熱伝導性がよく、早く熱を逃がしやすい金属製のバットに乗せて保存しましょう。このとき、空気をなるべく抜いて真空状態を作ることで、劣化をさらに遅らせることができます。
揚げる前の冷凍保存がおすすめな理由
春巻きを揚げた後の調理済みの状態は、春巻きを揚げる前の状態よりも、解凍して食べるまでに皮がフニャフニャになってしまいやすいです。
そのため、春巻きを冷凍保存する際はなるべく調理前の状態で保存するのがおすすめです。
冷凍春巻きの正しい解凍方法
冷凍の春巻きは、解凍してから揚げてしまうと、春巻きから水分が出て皮がふやけてしまうため、全体的にべちゃっとした仕上がりになってしまいやすいです。
冷凍の春巻きを解凍するときは、必ず冷凍された状態のまま低温で揚げ始めることが重要です。春巻きを解凍してから揚げると上手に仕上がらなくなるので注意しましょう。また、油はねの原因になるので、春巻きに霜が付いていた場合は揚げる前に必ず取り除いておきましょう。
正しい解凍の手順をまとめると、以下の通りになります。
- 1.フライパンに油を入れ、160℃程度で熱する
- 2.冷凍春巻きを取り出し、4分前後揚げ焼きにする
- 3.表面がきつね色になったら裏返し、裏面も揚げ焼きする
- 4.全体がカラッとしたら春巻きを取り出して完成
以下で、実際の解凍・調理画像を見ながらもう少し具体的に解説していきます。
❶フライパンに油を入れ、160℃程度で熱する
まずはフライパンに油を入れて、弱火もしくは中火で熱していきます。
冷凍春巻きを揚げるときは、はじめから180℃以上の高温で揚げるのではなく、160℃くらいの低温でじっくりと揚げていくのがポイントです。
その理由は、いきなり高温の油に冷凍春巻きを入れることで、春巻きの皮が破けてしまう可能性が高くなるから。比較的低温といえる160℃の段階から春巻きを入れて、ゆっくり揚げるとおいしく出来上がります。
❷冷凍春巻きを取り出し、4分前後揚げ焼きにする
フライパンの油が温まったら、冷凍庫から春巻きを取り出し、4分程度を目安に揚げ焼きにしていきます。
このとき、春巻きに霜が付いたまま揚げようとすると、油がはねてしまい危険です。揚げる前に、春巻きに霜が付いている場合はしっかりと取っておきましょう。
❸表面がきつね色になったら裏返し、裏面も揚げ焼きする
春巻きの表面がきつね色になったら裏返して、両面がきつね色になるよう揚げ焼きしていきます。
このとき、油の温度を180℃まで上げて強火にすると、春巻きがカラッとした仕上がりになりやすいです。
❹全体がカラッとしたら春巻きを取り出して完成
春巻き全体の表面がカラッとしたきつね色になったら、フライパンから春巻きを取り出し、油を切りましょう。その後、お皿に盛りつけて完成です。
冷凍春巻きの皮がパリパリになる揚げ方
冷凍春巻きは、調理の方法をさらに工夫すると、皮がパリパリとした食感の仕上がりになりやすくなります。
冷凍春巻きの食感をパリパリにしたい場合は、以下の2点を意識すると良いでしょう。
以下でそれぞれくわしく解説していきます。
具材は片栗粉を多めに使い、水分を飛ばす
冷凍春巻きの具材を調理するときは、片栗粉を多めに使ってとろみをつけ、水分を飛ばしておくのがおすすめです。
その理由は、とろみのあるかための具材にすることで水分を出づらくし、具を包んだ皮が冷凍庫内でふやけるのを防ぎやすくなるため。冷凍春巻きをパリパリ、サクサクの食感にしたいなら、調理の段階から水気を切ることを意識しておくのが良いでしょう。
具材をしっかり冷ましてから皮に包む
具材を炒め終わったばかりの出来立て、アツアツの状態で皮に包むのは逆効果。熱いうちに包むと、具材から放出された水分を皮が吸ってふやけてしまうので、パリパリに仕上がらなくなってしまいます。
春巻きを冷凍するなら、まず具材をしっかりと冷ましてから皮に包むことをおすすめします。粗熱を取ってから冷蔵庫に入れて、完全に冷ましておくのが良いでしょう。
冷凍にぴったりな春巻きレシピをご紹介
ここでは、冷凍保存に適した春巻きを実際に作るときのレシピを、材料と調理手順に分けてご紹介します。
材料
今回ご紹介する冷凍春巻きのレシピで使用する材料は、以下の通りです。
材料
春巻きの皮 | 10枚 |
---|---|
豚ひき肉 | 120~140g |
にんじん | 1/2本 |
たけのこ(細切りの水煮) | 80g |
しいたけ(細切り) | 2枚分 |
にら | 2~3本 |
春雨 | 30g |
きくらげ(細切り) | 10g |
しょうが | 適量 |
調味料
水溶き片栗粉 | 適量 |
---|---|
水 | 40cc |
塩・こしょう | 少々 |
砂糖 | 大さじ1 |
しょうゆ | 大さじ1 |
ごま油 | 大さじ1 |
料理酒 | 大さじ1 |
みりん | 大さじ1 |
鶏ガラスープの素 | 小さじ1 |
調理手順
春巻きの調理手順を先にまとめると、以下となります。
- 1.春雨・きくらげ・しいたけを戻しておく
- 2.フライパンに油をひき、しょうがと豚ひき肉を炒める
- 3.春雨・野菜・調味料を加え、ひと煮立ちさせる
- 4.水溶き片栗粉でとろみをつける
- 5.粗熱を取った後、容器に分けて冷蔵庫で冷ます
- 6.十分に冷めた後、春巻きの皮で包んでいく
ここからは、各手順ごとにさらにくわしく解説していきます。
❶春雨・きくらげ・しいたけを戻しておく
具材に使用する春雨・きくらげ・しいたけの3つを水で戻しておきます。
戻し終わったら、具材に使用するそれ以外の野菜と一緒にそれぞれ適切な大きさにカットしておくのが良いでしょう。野菜やきくらげは食べやすいよう千切りにしておくのがおすすめです。
❷フライパンに油をひき、しょうがと豚ひき肉を炒める
フライパンに油をひいて熱し、しょうがを入れて炒めます。
しょうがの香りが立ってきたら豚ひき肉を入れて、パラパラの状態になるまで炒めましょう。
❸春雨・野菜・調味料を加え、ひと煮立ちさせる
ひき肉に火が通ってきたら、水で戻してカットしておいた春雨や野菜を、水溶き片栗粉以外の調味料と一緒にフライパンへ入れて、炒めていきます。
❹水溶き片栗粉でとろみをつける
ひと煮立ちさせて水気がある程度飛んだら、水溶き片栗粉を加えます。全体の水分が飛んでとろみがついたら、具材(タネ)の出来上がりです。
❺粗熱を取った後、容器に分けて冷蔵庫で冷ます
出来上がった具材の粗熱を取り、容器に分けて冷蔵庫で冷ましていきます。
金属製のバットを利用すると粗熱を取るのに便利なだけではなく、そのまま冷蔵庫へ収納することもできるためおすすめです。
❻十分に冷めた後、春巻きの皮で包んでいく
具材が十分に冷めたら、春巻きの皮で包んでいきます。
具材を置く場所は、春巻きの皮の中心から少し下にずれた場所(手前側)を目安としましょう。
手前側から具材に向けて皮を折ります。
その後、皮の左右から具材に向けて折りたたみます。
このとき隙間ができてしまうと、霜が付きやすくなったり、具材のうまみが逃げてしまいやすくなったりします。密閉された状態となるようにしっかり包んでいきましょう。
まだ折り畳んでいない皮の端に水溶き片栗粉を塗ってのり付けにしたら、筒状になるようくるりと回して完成です。
完成した春巻きはそのまま冷凍庫に保管し、食べる直前に調理するとパリパリとおいしく食べられます。
春巻きのおすすめアレンジレシピ!
ここでは、冷凍春巻きでできるおすすめのアレンジレシピを紹介していきます。
余った春巻きの皮や食材で手軽に調理できるメニューを厳選しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
納豆と大葉の和風春巻き
納豆と大葉のふたつがあれば手軽に作れる和風春巻きです。
お好みでスライスチーズを一緒に挟むと、外はパリパリ、中はトロトロの楽しい食感を味わえます。
材料(10本分)
春巻きの皮 | 10枚 |
---|---|
納豆 | 2パック |
大葉 | 10枚 |
スライスチーズ | 適量 |
作り方
- 1.春巻きの皮に大葉を乗せ、皮に閉じられるくらいの納豆を乗せる
- 2.お好みで、小さくスライスしたチーズをさらに乗せる
- 3.春巻きの皮を小麦粉のりなどでのり付けし、折り畳む
- 4.両面がきつね色になるまで揚げ焼きして完成
ささみと梅肉のヘルシー春巻き
さっぱりとした味わいで食べやすく、お弁当のおかずにも、お酒のおつまみにも使いやすいヘルシーな春巻きです。
余りがちな梅肉を使い切りたいときにもおすすめのレシピです。
材料(10本分)
春巻きの皮 | 10枚 |
---|---|
料理酒 | 少々 |
鶏ささみ | 5本 |
梅肉 | 40~50g |
青じそ | 10枚 |
作り方
- 1.鶏ささみの筋を取り、1cm幅の斜め切りにする
- 2.鶏ささみに料理酒を少々振り、少々炒めて火を通しておく
- 3.火が通ったら鶏ささみを1/2本サイズにカットする
- 4.春巻きの皮に青じそと鶏ささみを乗せ、梅肉をトッピングする
- 5.春巻きの皮を小麦粉のりなどでのり付けし、折り畳む
- 6.両面がきつね色になるまで揚げ焼きして完成
お家で作れる!ピザ風春巻き
余ってしまったハムや野菜を使って、大人と子ども両方に人気のピザ風にアレンジできるレシピです。
苦手な子どもも多い玉ねぎやピーマンをピザ味にすることで食べやすくしているので、野菜嫌いの克服にもおすすめですよ!
材料(10本分)
春巻きの皮 | 10枚 |
---|---|
ハム | 10枚 |
玉ねぎ | 1/2個 |
ピーマン | 2個 |
スライスチーズ | 10枚 |
ケチャップ | 大さじ4 |
マヨネーズ | 大さじ1 |
こしょう | 少々 |
おろしにんにく | 適量 |
作り方
- 1.ピーマンは種とヘタを取り千切りに、玉ねぎは薄切りにする
- 2.耐熱皿に乗せてラップをし、500Wの電子レンジで1分30秒ほど加熱する
- 3.春巻きの皮にハムを乗せ、ケチャップ・マヨネーズ・こしょうなどの合わせ調味料を塗る
- 4.折り畳んだスライスチーズをハムの上に乗せる
- 5.温めて水気を切っておいたピーマンと玉ねぎをハムの上に乗せる(密閉できる程度の量)
- 6.春巻きの皮を小麦粉のりなどでのり付けし、折り畳む
- 7.両面がきつね色になるまで揚げ焼きして完成
冷凍春巻きの保存期間
冷凍した春巻きは約1か月間保存することができるため、その期間を目安に食べきりましょう。ちなみに、春巻きを常温保存した場合は数時間~半日程度、冷蔵保存の場合は2日前後が目安となります。
春巻きは、適切な方法で冷凍保存することで保存期間を大きく延ばすことができるメリットがあります。必要なときに必要な量だけ揚げ焼き調理ができるため、おいしさをキープしたまま手軽に食卓やお弁当のおかずを増やすこともしやすいでしょう。
美味しい冷凍春巻きならコチラがおすすめ!
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今回はその中から、冷凍春巻きのおすすめをピックアップしてご紹介します。
鶏とごぼうのミニ春巻
しょうゆベースに味付けたごぼう、鶏肉、にんじんを春巻きの皮で包んだ、食物繊維が豊富なミニ春巻きです。
しょうゆ、塩、砂糖などを使用したシンプルな和風の味付けなので、晩御飯やお弁当のおかずに使いやすい1品となっています。
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フライパンdeビバシェフ春巻
豚肉、たけのこ、きくらげ、干ししいたけをたっぷり使用し、しょうゆとしょうがで味付けした具沢山のあんを包んだ春巻きです。
皮の配合に工夫があり、油で揚げても、揚げ焼きで調理してもパリパリの食感が味わえるのが特徴です。
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フライパンdeミニ春巻
『フライパンdeビバシェフ春巻』のおいしさをそのままに、ミニサイズにした春巻きです。
こちらも揚げ調理と揚げ焼き調理の両方に対応しており、ミニサイズのためお弁当のおかずに使いやすいのが特徴です。
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フライパンde海鮮ミニ春巻
『フライパンdeミニ春巻』の派生商品で、イカ、エビ、イタヤ貝の貝柱を使用した、素材本来の食感やうまみを楽しめる海鮮春巻きです。
キャベツ、たけのこ、にんじん、玉ねぎの4種類の野菜をあんに使用しており、海鮮のうまみをさらに引き立てます。
フライパンde海鮮ミニ春巻商品ページはこちら
まとめ
今回は、春巻きを冷凍保存する方法や正しい解凍方法、おすすめの調理手順などを紹介しました。
冷凍春巻きを作る際に必要なポイントを改めてまとめると、以下の通りです。
- ・春巻きを冷凍保存する際はなるべく調理前の状態で保存する
- ・冷凍庫に入れる際は春巻きをひとつずつラップで密閉し、重ならないよう並べて入れる
- ・具材を冷ます、皮は密閉するなど、なるべく霜や蒸発する水分が出ないように工夫する
冷凍春巻きは、揚げ焼きする前の状態で作り置きしておくことで、食卓やお弁当におかずをチョイ足ししやすくなります。また、夕食で食べるのか、お弁当で食べるのかに応じて、春巻きのサイズを変えてみるのも良いでしょう。
<おいしさで選ばれる食品を目指して>
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