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あさりを冷凍保存するときのポイントは?砂抜きや解凍のコツも解説!

スーパーのセールや潮干狩りなど、安価でたくさん入手できる機会も多いあさり。
様々なジャンルの料理と相性が良いので活用できるレシピも多いですが、その反面日持ちがしづらく、短期間で食べ切る必要があることに困る方もいるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、あさりを冷凍保存する方法。保存期間を延ばせるだけでなく、あさりの旨み成分を引き出せるなどのメリットもあるので、やり方を覚えておくと非常に便利です。
この記事では、あさりを冷凍保存方法と解凍するときのポイントを解説し、おすすめの活用レシピもご紹介します。

写真:イメージ画像

あさりを冷凍保存するメリット

あさりを冷凍するメリットは、主に以下の2つが挙げられます。

  • ●保存期間を延ばすことができる
  • ●旨み成分が出やすくなる

以下でそれぞれ詳しく解説します。

保存期間を延ばすことができる

あさりは冷蔵保存だと、加熱した状態でも長くて3日程度しか持ちません。しかし冷凍保存の場合は、3日以上の長期にわたって保存することができます。
冷凍保存したあさりは、殻付き・むき身ともに3週間ほど冷凍庫で保存できるとされています。
しかしあくまで目安であり、保存方法や環境によっても安全に食べられる具体的な期間は異なります。なるべく早く食べ切るよう心がけるのがベストです。

旨み成分が出やすくなる

株式会社エフシージー総合研究所 食品料理研究室の調査結果によると、あさりに含まれる「コハク酸」「遊離グルタミン酸」などの旨み成分は、冷凍することで身から流れ出やすくなるため、より強く旨みを感じられることが分かっています。特に、吸い物、スープ、鍋料理などにその傾向があるようです。
そのため、あさりの旨みをより深く味わいたいという場合にも、冷凍保存はおすすめの方法なのです。

殻付きあさりの冷凍保存方法

あさりを冷凍保存する際は、いくつかのコツを押さえることで、より長期にわたっておいしさそのままに保存することができます。
ここでは、殻付きのあさりをそのまま冷凍保存するときの方法と手順をご紹介します。

あさりの砂抜きを行う

冷凍保存する前に、あさりの砂抜きを行います。冷凍した後では砂抜きができなくなってしまうため、必ず事前に下処理を済ませておきましょう。
砂抜きの手順は、以下で紹介する4つです。

殻の汚れを洗い落とす

写真:殻の汚れを洗い落とす

ボウルに水を張り、あさりの殻と殻をすり合わせるようにして表面の汚れを洗い落としましょう。ボウルの水が汚れてきたら取り替えて、汚れが出なくなるまで洗います。
あさりなどの貝類は殻の表面に汚れがこびりついていることがあるので、砂抜きの段階で落とすようにしましょう。

食塩水にあさりを入れる

写真:食塩水にあさりを入れる

海水と同じ塩分濃度3%の食塩水を作った後、金属製のバットなど平らな容器に移し、その中にあさりを入れましょう。
このとき、食塩水はあさりがひたひたになる程度の量にして、あさり同士が重ならないようにします。
塩分濃度3%の食塩水は「水1リットル:塩30g」で作ることができますが、あさりの量によっては分量を調節する必要があります。その場合は水と食塩が同じ比率になるよう調節してください。

3時間~1日程度置く

写真:3時間~1日程度置く

食塩水に入れたあさりを置いておき、あさりが砂や海水を吐き出すのを待ちます。
スーパーなどで購入したものなら3時間程度、潮干狩りなどで直接獲ってきた場合は1日程度置いておくのが良いでしょう。
なお、置いておく場所は直射日光の当たらない冷暗所である必要があるため、容器にアルミホイルや新聞紙などを被せてふたをしましょう。

真水で洗った後、水気を拭き取る

写真:真水で洗った後、水気を拭き取る

砂抜きが完了したあさりを容器からざるに移し、真水で軽く塩を洗い流します。終わったらキッチンペーパーなどで水気を拭き取りましょう。

冷凍用保存袋に入れる

写真:冷凍用保存袋に入れる

あさりの水気を切ったら、冷凍用保存袋に重ならないように入れます。袋が平らになるように入れつつ、可能な限り空気を抜いてから袋を閉じるのがポイントです。

金属製のトレイやバットにのせ、急速冷凍する

写真:金属製のトレイやバットにのせ、急速冷凍する

あさりを入れた保存袋をアルミやステンレスといった熱伝導性の高い素材を使用したトレイやバットにのせ、冷凍庫で急速冷凍します。
ご家庭にある冷凍庫に急速冷凍機能が付いている場合は、このときに活用してみるのも良いでしょう。
冷凍保存したあさりは、3週間程度保存することができます。なるべく早めに食べ切ることを意識しつつ、調理やアレンジを楽しみましょう。

むき身のあさりの冷凍保存方法

あさりは、殻から身を取り出したむき身の状態で冷凍保存することもできます。
むき身のあさりを冷凍保存する方法は様々なものがありますが、ここではラップと電子レンジを使って簡単にできる方法をご紹介します。

具体的な手順は、以下の通りです。

  • 1.砂抜きしたあさりを耐熱容器に並べる
  • 2.ラップをかけて600Wの電子レンジで2分加熱し、殻が開いたか確認する
  • 3.殻が開かなかったら30秒ずつ追加で加熱して殻が開くまで行う
  • 4.殻が開いたらスプーンなどで身を取り出す
  • 5.粗熱を取り、冷凍用保存袋に重ならないように入れる
  • 6.金属製のトレイやバットの上にのせ、急速冷凍する

冷凍保存したあさりの解凍方法

冷凍保存したあさりは、凍ったまま調理するか、強火で一気に加熱して殻をしっかり開けてから調理する方法のどちらかを選びましょう。
その理由は、あさりはゆっくり自然解凍すると貝柱の細胞が壊れて、加熱調理時に殻が開かなくなってしまうからです。
なお、むき身のあさりはそもそも殻が付いていないため、自然解凍も可能です。
ただし常温での自然解凍はあさりが傷んでしまうので、冷蔵庫を使った自然解凍をおすすめします。もちろん、殻付きの場合と同じく、凍ったまま調理したり、強火で加熱したりすることも可能です。

冷凍あさりのおすすめ活用レシピ

ここまでご紹介した冷凍方法と解凍方法を実践したレシピの例をご紹介します。
どのレシピも手軽で簡単にあさりの旨みを味わえるものばかりなので、ぜひ試してみてください。

あさりとねぎのすまし汁

写真:あさりとねぎのすまし汁

あさりの風味豊かでほっとする味のすまし汁です。
味の決め手は“特選和風だし”。ぜひ常備しておきたい「おだし」です。

材料(3人分)

あさりむき身 100g
ねぎ 2㎝
特選和風だし 半袋
小さじ1
長崎五島の塩 少々
超特選丸大豆醤油 少々

作り方

  • 1.ねぎは斜め薄切りにする
  • 2.小鍋に水300mlを入れて沸騰させ、凍ったままのあさりむき身を入れてひと煮立ちさせる
  • 3.特選和風だし(袋入り)、酒を加え、塩、しょうゆで味をととのえる
  • 4.ねぎを加え、ひと混ぜして火を止める

あさりキムチラーメン

写真:あさりキムチラーメン

あっさりとした塩ラーメンに、 あさりとキムチのうま味と辛みをプラス。 包丁いらずの手軽、時短メニューです。

材料(2人分)

塩ラーメン(5食) 2食分
生むきあさり 100g
クイックわかめ(キューブポーション) 6個
国産キムチ 30g
オーガニック煎り金ごま 小さじ2

作り方

  • 1.鍋に水1.2リットルを入れて沸騰させ、麺を入れる
  • 2.麺をほぐし、約2分ゆでる
  • 3.凍ったままのあさりとわかめをかるくほぐしながら鍋に入れ、さらに2分ほど煮る
  • 4.火を止め、添付のスープを加えて混ぜる
  • 5.器に等分に盛ってキムチをのせ、金ごまをふる

おいしい冷凍あさりのおすすめ商品

安全性と美味しさにこだわった冷凍食品や調味料などを多数取り扱うSL Creationsでは、下処理済みでそのまま調理にお使いいただける、冷凍あさりの商品もご用意しております。

生むきあさり

写真:生むきあさり

採れたてのあさりを生きたまま工場に運び、丁寧に砂抜きした後、生の状態で殻剥きしました。生のまま凍結しているため、あさりの濃い旨みと豊かな風味を楽しめます。
凍ったまま必要な量を取り出し、加熱して召し上がりください。パスタの具、クラムチャウダー、炊き込みご飯など、様々な料理にご利用いただけます。
生むきあさり商品ページはこちら

あさりむき身

写真:あさりむき身

砂抜きしたあさりの殻を外してむき身にし、旨みを逃さないようスチームをかけた後、冷却してバラの状態で凍結しました。パスタや炊き込みご飯はもちろん、時雨煮やかき揚げなどにもご利用いただけます。
凍ったまま必要な量を取り出し、「水500ml:塩小さじ1」の食塩水に浸して解凍した後、水気を拭き取って調理にご利用ください。
あさりむき身商品ページはこちら

まとめ

最後に、今回解説した「あさりの冷凍保存の手順」をもう一度まとめます。
殻付きのあさりの場合の手順は以下の通りです。

  • 1.あさりの砂抜きを行う
  • 2.冷凍用保存袋に入れる
  • 3.金属製のトレイ・バットの上にのせ、急速冷凍する

そして、むき身のあさりを冷凍保存する手順は以下です。

  • 1.砂抜きしたあさりを耐熱容器に並べる
  • 2.ラップをかけて600Wの電子レンジで2分加熱し、殻が開いたか確認する
  • 3.殻が開かなかったら30秒ずつ追加で加熱して殻が開くまで行う
  • 4.殻が開いたらスプーンなどで身を取り出す
  • 5.粗熱を取り、冷凍用保存袋に重ならないように入れる
  • 6.金属製のトレイやバットの上にのせ、急速冷凍する

あさりを冷凍保存するときは必ず最初に砂抜きを行っておくことと、殻付きの場合は自然解凍しないことが大切です。
この記事で解説した内容を参考に、ぜひ冷凍保存したあさりのおいしさを体験してみてください。

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